Artist

Completed

08.08

制作者であるBAKIBAKIは、2021年に子供を授かりライフスタイルが一変した。そこで生活の大半を共に過ごしている”家族”をテーマにした壁画を着想する。普段のコミッションではみせない実験的な作風は、女性であり母である妻のポートレイトを描き、いつもポジティブな気づきを与えてくれる双子の娘によるドローイングをトレースした。また行き場を失っていたBAKI柄の亜流達を即興で画面にちりばめた。紆余曲折ありながらも共に成長する、ある家族の風景として。

BAKIBAKI（1978年大阪生まれ）は、力強くリズミカルな幾何学模様「バキ柄」で知られる日本のアーティスト。伝統的な日本の紋様を現代のストリートカルチャーの感覚で再解釈し、過去と現在をつなぐ独自のビジュアル言語を築いている。

2001年、京都市立芸術大学在学中にライブペイントデュオ DOPPEL として活動を開始。クラブや音楽フェスでの即興的な表現を通じてサブカルチャーに根ざしたスタイルを確立し、その精神は現在の作品にも息づいている。

以降20年以上にわたり、壁画、インスタレーション、ファッションやデザインとのコラボレーションなど、多岐にわたる活動を展開。国内外の都市に作品を残し、公共空間をダイナミックなキャンバスへと変えてきた。

2021年からは大阪・十三を拠点に 「淀壁（YODOKABE）」プロジェクト を主宰し、地域文化と国際交流をつなぐ活動を展開。2025年の大阪万博に向けた都市の文化的活性化にも貢献している。